どんな風にAVRILの糸を使っているのかを紹介していくコラムです。
日本の代表的な手芸作家として知られる、下田直子さんのアトリエは、AVRIL吉祥寺店と同じ東京・吉祥寺にあります。
そういうご縁もあり、下田さんにはAVRILの糸をいろいろ使ってくださっています。
【下田直子さんにお聞きしました】
AVRILでも長い間人気のある本「下田直子のかんたんニット」(日本ヴォーグ社刊)に掲載されている作品について聞いてみました。
中でも特に、ガウディを使った作品は、幅広い年齢層のお客さまに人気です。
日本ヴォーグ社刊 「下田直子のかんたんニット」より 撮影=中島繁樹
極太糸のガウディで編むと、一週間ぐらいでウェアが編めるそう。
裾からぐるぐる編むジャケットは “とじはぎ” がなく、袖付けもありません。
‐AVRILの糸をどのように使っていますか?‐
「ガウディという糸が好きで、バッグなどの小物をたくさん作っていました。その中で一枚だけボレロを編んでいたんです。それを、手芸教室の生徒さんたちにお見せしたら、あっという間に30人くらいの方が、編みたいと言ってくださり、ビックリしました。
はぎ目のないジャケットは着ごこちもよく、友人や自分用に8着くらい編み上げました。」
「糸をよく見ると、均一ではなくナチュラルスラブというか、ふわふわしていて、味になっていて、かわいいです。それと空気を含むので、あったかいんです。北風が吹いている以外の日はガウディのセーターだけで過ごせますよ。」
ガウディは甘撚りの太い糸で、空気が入ってあたたかく、素朴な風合い、ボリューム感のある編み上がりが楽しめる糸です。
「かぎ針編みっていいね」(文化出版局刊)で表紙を飾っているモチーフつなぎのバッグにもガウディを使ってくださっています。
「かぎ針だと編み地の表側より裏側の方がかわいいなぁと思って、裏側を表によく使っています。」
ポコポコとした表情がかわいいですね。
‐AVRILを知ったきっかけは何ですか?‐
AVRIL吉祥寺店がアトリエの近所だったので、10年くらい前からお世話になっています。
糸を10g単位で量り売りをしてくれるので、便利です。コーンの形の仕様で糸もかわいいし、長く定番で扱ってくれているものも多く、原毛のようなふわっとした糸や、織り向けの強撚糸もバッグを編むには都合がよいので、お気に入りのお店として長いお付き合いになっています。(下田直子 アトリエ 日本ヴォーグ社刊より抜粋)
‐お知らせ‐
25周年企画のスペシャルワークショップ「AVRIL創作日和」(京都 一乗寺・恵文社 コテージ)にて、下田直子さんをお招きして、ワークショップを開催します!
ワークショップでは、ビーズを編み込んだミニポーチをつくります。
ワークショップの詳細はこちら
下田直子
1953年、東京生まれ。
文化服装学院ハンディクラフト科卒業。
「一つ目小僧」「フィッチェ・ウォーモ」などのデザイナーを経てニューヨークへ。
帰国後、手芸作家として活躍。
1998年、手芸スクール&オフィスMOTIF設立。
著書「かぎ針編みっていいね」「棒針編みだっておもしろい」(文化出版局)
「下田直子のビーズ編み」「下田直子のかんたんニット」(日本ヴォーグ社)他多数。
2014年、美術館「えき」KYOTOにて、初の『下田直子 ハンドクラフト展』を開催。
続く2016年には日本橋三越本店、博多阪急でも同展を開催。
MOTIF モティーフ
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