気仙沼ニッティングさんは、宮城県気仙沼市を拠点に手編みのセーターやカーディガンなどを作る、「いいものを編む会社」です。
気仙沼にお住まいの編み手の方々が一着一着丁寧に編み上げ、お客さまへとお届けしています。
その手編みのセーター、カーディガンに使っているオリジナル毛糸を
気仙沼ニッティングさんとAVRILが一緒に作りました。
オーダーメイドのカーディガン「MM01」や、
プレタポルテのセーター「エチュード」は、このオリジナル毛糸で作られています。
ファーストモデル “MM01” 写真 操上和美
セカンドモデル “エチュード” 写真 操上和美
デザインは、編み物作家 三國万里子さん。
糸づくりのはじまりは2012年のこと。
「こんなセーターを作れる、理想の糸を作りたいです。」と1枚のセーターを持って来てくださいました。
それは本場アイルランドの、きりっとアラン模様が浮き立った、フィッシャーマンズセーター。
気仙沼ニッティングさんが理想とする毛糸は、以下のようなものでした。
・アラン模様が浮き立つ糸で、かつ、ごわごわしない肌触りがやわらかい糸
・毛玉が出来にくい糸
・長年着続けることができる糸
相談された時は、そんな理想的な糸が作れるだろうか、と思いました。
アラン模様は撚りがきつい糸だからこそ、きりっと模様が浮き立ちます。
ただ、本場アイルランドのアラン用の糸は撚りがきつく、私たち日本人には少しごわごわしたハードな糸に感じます。
かといって肌触りのやわらかいソフトな糸、となると、毛玉が出来やすかったり、模様がきりっと浮き立たなかったり・・・・。
理想の糸を作るために、羊の毛の種類や配合を決めるところから、紡績、撚糸、染色と、ひとつひとつ試行錯誤しながら一緒に糸を作りました。
AVRIL創業者・福井 雅己は「気仙沼ニッティングプロジェクト」の熱意に心を動かされ、またこのプロジェクトに携わる中で、こんな思いがありました。
・着る人も、作る人も、「こころ」が満たされるものを作りたい
・羊毛から1着のセーターが出来るまでの成り立ちをたくさんの人に見てもらえる機会を作りたい
そんな思いがあったらこそ出来た糸でもあります。
気仙沼ニッティングさんの理想の糸が出来るまでのお話を、詳しく記事にしてくださっています。
カーディガンのために糸づくりから始めるという贅沢。
「いいものを編む会社」の糸づくりに携われたことが、AVRILにとっても誇りです。
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